こんにちは!
ドローンスカイサービスの岡田です。

今回はドローンで農薬を散布する場合の流れについてご説明いたします。
ドローンを所持していること、ドローンの資格を取得していることが前提です。
また、弊社にご相談いただいた場合は「お問い合わせ」「現地での事前調査・お見積り作成」ののち、正式にご依頼いただいてからの流れになります。

 1 飛行前の申請手続き

ドローンによる農薬散布には、以下3つの申請が必要です。
自治体ごとに別途提出資料が求められる場合がありますので、事前にドローンを飛ばす地域の自治体で確認してくださいね!

機体の登録(ドローン登録システム)

使用する機体の登録を行います。
購入してから初回の飛行までの間に、1回のみ登録です。

飛行許可の取得(国土交通省)

航空法に基づき、飛行許可申請を行います。
農薬散布は「物件投下」や「危険物輸送」にあたりますので、許可が必要です。
ドローンを飛ばすスケジュールごとに申請するか、年の一度の包括申請も可能です。
・・・とはいえ、天候に左右される農薬散布。
スケジュール通りに進まないとことも多々ありますので、包括申請がおすすめです。

飛行計画の登録(ドローン情報基盤システム)

ドローン情報基盤システム(FISS)への飛行計画登録を行います。
ドローンを飛ばすスケジュールごとに、必ず本人の申請が必要です。
他のドローンや航空機の飛行計画を確認できますので、飛行計画の重複があった場合はスケジュールの調整をします。衝突等のリスクを回避するためにも、大切な手続きです。

上記の申請はオンラインでも手続きができます。
申請から許可取得までにはある程度時間がかかりますので、手続きはお早めに!

 2 散布前の準備

飛行経路の確認

地形や障害物を確認したのち、安全な飛行経路を設定します。

農薬の準備

使用する農薬の種類や濃度を確認し、適切に希釈・充填します。

機体の点検

飛行前に、機体に異常がないことを確認します。
(バッテリーの残量・ノズルの状態・機体の各部を点検)

3 農薬の散布

準備が整ったら、作業をスタートします。
自動航行機能を活用することで、農薬が均一に散布されます。農薬の充填・飛行を繰り返し、すべての予定地への散布を行います。

4 散布終了後にすること

機体の清掃

農薬や泥が付着した機体を清掃します。
小まめな清掃、メンテナンスがコストダウンの秘訣です!

作業記録の作成

散布した日時や使用した農薬の種類・量などを記録し、管理します。

飛行計画の報告

ドローン情報基盤システムに飛行実績の報告を行い、法令遵守を確認します。

ちなみに!
国土交通省への飛行許可包括申請は趣味の飛行には使えませんのでご注意ください。
包括申請をしていても、趣味で飛行させる場合はその都度申請が必要です。

最初は手間取ることもあると思いますが、必要な手続きや準備を把握できていれば、ドローンによる農薬散布は非常に効率的で安全です。

ご依頼いただく場合は、申請作業や後片付けはすべて弊社で行います。
より一層手間を削減したい、という方はお気軽にご相談ください!


株式会社 DRONE SKY SERVICE
代表 岡田康裕

▼資格等 ・無人航空機操縦者技能証明書
・ERTS産業用無人航空機操縦技能認定証
・DPAドローン操縦士回転翼3級資格
・建築ドローン安全教育講習会
・包括申請許可」取得
・赤外線建物診断技能師認定証