近年さまざまな場面で活躍する「ドローン」。
小型、軽量で、無人飛行が可能なことから、従来の方法では不可能だったことを実現するなど大きな成果を上げています。
メディアでの使用はよく目にするところですが、他にもいろいろな分野や用途で活用されています。
ここでは、ドローンが現在どのような分野で活用されているのか、ご紹介していきます。

農業

農業分野において、ドローンは主に農薬や肥料の散布に活用されています。
産業ヘリコプターに比べてコンパクトなため、小回りが利き、従来不可能だった山間部周辺などの狭い範囲の散布にも対応できるのです。
軽量であることから少人数で農薬の積み下ろし作業ができ、農業従事者の人手不足や重労働から解放されることも大きなメリット!
産業ヘリに比べ騒音も少なく、時間帯も気にする必要がありません。
また、ドローンで上空から撮影した圃場の画像をソフトウェアで分析することにより、生育管理の効率化にも役立ちます。

物流

日本国内において、ドローンは上空150mまでの飛行が可能です。地上の渋滞を避け、障害物の影響も受けないため、効率的に配送することができます。
近年、オンライン通販の利用増加に伴い、物流業界の負担も増え続けています。配送を担うドライバーの就労環境の悪化は深刻な問題となっており、長時間労働や賃金の安さからくる人手不足も新たな課題です。日本では、ドローン物流の導入はまだまだ進んでいませんが、配送にドローンを使用することができれば、ドライバー不足への改善策になり得るとして注目を集めています。

点検・整備

建築物の点検や整備にもドローンが利用され始めています。ドローンを活用することによって、人の手が届かない場所での作業が可能になります。
人が高所に登らずに済むため安全性が高く、足場の設置や大型機材も必要なくなるので、調査期間や調査費用を抑えることもでき、非常に有用性が高いのです。

空撮

従来のヘリコプターを用いた空撮と比べると、低空や狭い場所へ入り込んでの撮影が可能なため、斬新な映像撮影が魅力です。
また、ヘリコプター撮影に比べてコストを大きく抑えることができるのもメリットです。

測量

建設業界でのドローンの活用方法のひとつとして測量があります。ドローンは、従来の有人飛行機による空中撮影よりも低空から撮影を行い、より解像度の高い画像データを得ることで正確な測量が可能です。また、広い範囲の地形を三次元的に測れることで、地形の3Dモデル作成もが容易に!そのため、総合的な作業時間短縮や人件費削減にも貢献します。

報道

メディアにおいても、報道やスポーツの撮影にドローンを活用する事例が増えてきています。サッカーやラグビーなどでは、選手一人ひとりの動きを上空から録画し、それぞれのプレーを後から俯瞰的に確認できるようになりました。ドローンがもたらす上空からの視点は、スポーツの新たな楽しみ方だと言えるでしょう。